(写真:AFP/TTXVN) |
前回3月の金利・経済見通しでは、年内3回の0.25%ポイントの利下げが想定されていました。最新の金利・経済見通しで示された一連の予想で、11月5日の米大統領選挙前に利下げが行われる可能性はほぼなくなりました。
ただ、FRBは声明のインフレに関する文言を「ここ数カ月間、委員会の2%のインフレ目標に向けての緩やかなさらなる進展が見られた」とし、前回声明の「2%のインフレ目標に向けてのさらなる進展は見られない」から変更しました。
パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、インフレ率は経済に大きな打撃を与えずに低下したとし、この状況は持続可能と発言しました。このところの月次データは「幾分か緩和した」ものの、インフレ率が2%に向けて持続的に低下するという「一段と大きな確信」を得るには十分ではないと述べました。
予想より良好だった5月の消費者物価指数(CPI)については、「単月の指標に過ぎない」とし、より強い確信を持てるようになれば「政策緩和を検討できる」と語りました。(ロイター)